花粉症を緩和する鍼灸

花粉症を緩和する鍼灸

 

こんにちは、花粉症の季節ですね。

今回は花粉症を鍼灸で和らげることについて書いてみようと思います。

 

鍼灸院による花粉症対策の現状

 

花粉症対策として鍼灸が効果的であることは、以前から言われていました。当院でも実施しています。

 

アメリカでも日本でも民間の代替医療としては認知されていると言えそうです。

 

民間医療の内容は

民間医療の内容は多彩です。米国では薬草関連、カフェイン関連、その他ホメオパシー、灸、アロマ療法、マッサージなどが中心のようです。

国内ですが、いわゆる健康雑誌やインターネットの情報から代表的なものを集めてみますと表1のようになります。また、前述の私達が行った民間医療の調査時の結果でも、その内容は非常に多彩でした。表2に示しますが、このうち頻度の高いものとして、漢方(医師の処方によらないものです)、甜茶、鼻スチーム療法、鼻内洗浄、クロレラ、ハリ、花粉グミ、シジュウム茶、灸、ツボ、情動水、シジュウム入浴剤、波動水、スギの葉エキスなどでしたが、昨年から行っている調査では、ヨーグルト、乳酸菌剤やアロマ療法の増加が目立っています。

 

厚生労働省HP

花粉症の民間医療について

千葉大学大学院医学研究院 耳鼻咽喉科

岡本 美孝

 

当院に来るお客様は、もちろんそれなりの緩和効果を感じて来院してくださっているのでしょうが、鍼灸の一般的な評価もまずまずのようです。

 

民間医療の効果は

民間医療の科学的評価についてはほとんど行われていません。その方法が必ずしも容易ではないこと、コスト、時間がかかることも原因です。前述の平成12年の私達の調査では、アンケートにより患者さんが実感している民間医療の効果を調べたところ、治療内容によって異なりますが、代表的なものに対しては、漢方薬では効果有50%、効果無35%、不明15%、甜茶に対しては効果有14%、効果無51%、不明35%、鼻スチーム療法は効果有46%、効果無44%、不明10%といったところでした(表3)。

 

厚生労働省HP

花粉症の民間医療について

千葉大学大学院医学研究院 耳鼻咽喉科

岡本 美孝

 

花粉症のメカニズム

 

花粉症は、花粉を体内から追い出そうとすることで生じるアレルギー反応です。花粉が目や鼻から入ろうとするときに、体の免疫はそれを異物とみなし、対抗するための抗体をつくります。その抗体が体に蓄積されて、限界を超えると化学物質が分泌されて鼻水、鼻づまりなどの花粉症が引き起こされます。

花粉症と免疫の関係はこちらの動画をご覧ください。
 

 

花粉症の緩和プロセス

花粉症の症状を緩和するツボの代表は

【百会】

場所:頭のてっぺん

対象:頭痛、めまいなど

【上星】

場所:髪の毛の生え際から少し上

対象:目の痛み、めまい、鼻づまりなど

【印堂】

場所:まゆげの間

対象:鼻水、鼻づまり、精神安定

【迎香】

場所:鼻の穴のすぐ外側

対象:鼻水、鼻づまり

【攅竹】

場所:まゆげの内端

対象:目の症状

【睛明】

場所:目頭と鼻の骨の間

対象:目、鼻の症状

【風池】

場所:後頭部のすぐ下

対象:鼻づまり、目の症状

こういったツボに対して鍼や灸をやっていきます。

ご興味のある方は是非おがさわら整骨院までお越しください。

院長:小笠原 一真