こんにちは! おがさわら整骨院の小笠原です。
今日は交通事故によるけがの症状、特に、「むち打ち」「首の痛み」について書きたいと思います。
【原因】
むち打ちの原因については交通事故のページで説明してある通りです。
むち打ち症の原因
「むち打ち症」には、正面衝突、側面衝突、追突によるものなどがあります。
一般的な人の首の正常動作範囲(前後方向ともに60°程度)を超えて、伸びてしまったり、屈めてしまった場合、首の周辺組織がダメージを受けて症状がでます。
【症状】
交通事故による主な症状は「外傷性頸部症候群」と呼ばれています。
自動車事故による首部やその周辺の打ち身・捻挫・骨折・頭部外傷などをムチウチ症と通称名で呼ぶ事が多く、「外傷性頚部症候群」「頚部捻挫」として診断名がつけられる事が多い。自動車事故のほかに労働災害、スポーツ障害によって起こされる事が多い。
強い衝撃で頭部と胴体が異なる向きへの動きを強いられ、それによって、様々な症状が出現する疾患である。「むち打ち症」という名前は、その動きを打った後のしなった鞭に例えたものである。
また近年ムチウチ症によってもたらされる様々な症状が、脳脊髄液減少症という『髄液が慢性的に漏れることにより発生するもの』、あるいは脳に損傷を受けた為に身体の麻痺や高次脳機能障害を発症する軽度外傷性脳損傷によるものとの指摘がなされている。
(中略)
いわゆる「ムチウチ損傷」では、事故にあったその日はほとんど症状が出ず、翌日あたりから様々な症状が出現することが数多く報告されている。また首筋、背中、肩のこりや痛み、耳鳴り・頭痛・めまい・吐き気・食欲不振などの不定愁訴などの様々な症状が患者側から訴えがある事はあるが、医学的には認められるものは少ない。
引用元:ウィキペディア 外傷性頸部症候群
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%96%E5%82%B7%E6%80%A7%E9%A0%B8%E9%83%A8%E7%97%87%E5%80%99%E7%BE%A4
【むち打ちの対処】
むち打ちになった場合の対処としては、主に次のようなものがあります。
① 安静
むち打ちには、急性期と慢性期があります。急性期は、けがをした直後の時期です。この時期は、炎症を起こしているため熱を持つ場合があります。急性期は3日~1週間程度とされています。慢性期は、痛みや炎症が軽減されてきて、治療や施術を行うのに適した時期のことです。一般的に、急性期の3日~1週間程度は、できるだけ安静にし、激しい運動、アルコール等は避けた方がよいとされています。
② 固定
急性期には、首の安定を保つために患部を固定することがあります。コルセットは、首を安静にしてくれるので、痛めた箇所をしっかりと固定してくれます。コルセットをつけて、首の可動を制限することで安静を保ち、後の早期回復などにも影響を与えます。
③ 薬や注射
むち打ちは、消炎鎮痛剤や湿布剤で対処されることが多いです。痛みが大きいときは、痛み止めを飲むこともあるでしょう。ほかにはブロック療法というものもあります。これは、神経に直接局所麻酔薬を注入して、神経の伝達機能を遮断したり、ブロック針を刺入して神経を圧迫したりする方法です。トリガーポイント注射・後頭神経ブロックなどがあります
④ 理学療法
物理療法と運動療法があります。物理療法とは、熱や電気、振動等の刺激を加えることによって、むち打ちを改善させます。運動療法は、体を動かすことによって日常生活に支障のない動作を目指すものです。首を安静にしたり固定していたりすると、関節の動きが悪くなっていきます。それが原因でよけいに痛みが増すこともあるため、それを避けるためにも運動療法を行います。
物理療法としては次のようなものがあります。
頚椎牽引
温熱療法(赤外線、ホットパック、マイクロ波など)
電気療法
血行不良、筋肉が柔軟性を失うことや関節が拘縮するのを回避するため、運動療法も重要とされています。
⑤ 鍼灸
むちうちに効果的なツボは次のようなものです。これを鍼灸によって刺激したりします。
完骨(かんこつ):耳の後ろにあるツボ
肩(かん)ぐう:肩の先端にあるツボ
郄門(げきもん):手首の関節にあるツボ
交通事故によるケガが気になる方は、一度おがさわら整骨院までご相談ください。