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こんにちは、つくば市・研究学園のおがさわら整骨院の院長、小笠原です。「はり師」「きゅう師」「柔道整復師」の国家資格を持ち、25年以上にわたり皆さまの健康をサポートしてきました。
「十分に寝ているのに、なぜか疲れが取れない…」
「朝起きても体がだるくて、一日中スッキリしない…」
このような悩みを抱える方が、最近特に増えています。
実はこれ、現代社会で多くの方が知らず知らずのうちに陥っている「運動不足」が大きく関わっているかもしれません。
今回は、「寝ても疲れが取れない」という症状の裏に潜む運動不足と自律神経の関係について、整骨院の院長として培った日々の臨床経験から解説します。また、自宅でできる簡単な改善方法もご紹介します。
はじめに|なんとなく疲れが取れない…その原因は?
「8時間寝ているのに、なぜか朝からだるい…」
「休日にたっぷり寝たはずなのに、月曜は疲れが残っている…」
このような経験はありませんか?
実は、これは単なる睡眠時間の問題ではなく、あなたの体が発しているSOSサインかもしれません。
特に近年、リモートワークの普及やデジタル機器の発達により、私たちの生活はますます便利になる一方で、体を動かす機会が激減しています。
特につくば市のような研究学園都市では、デスクワークが中心のお仕事をされている方も多く、慢性的な運動不足に陥りやすい環境にあるのです。
運動不足は単に筋力が低下するだけでなく、実は「自律神経」という、私たちの体の重要なシステムにも大きな影響を与えています。自律神経が乱れると、十分な睡眠をとっていても「寝ても疲れが取れない」という状態に陥るのです。
私が院長を務めるおがさわら整骨院では、つくば市にお住まいの方々から、このような「なんとなくの不調」についてのご相談が増えています。特に30〜50代のデスクワークが中心の方々に多く見られる症状です。
次の章では、なぜ運動不足が自律神経の乱れを引き起こし、慢性的な疲労感につながるのか、そのメカニズムについて詳しく解説していきます。
2. 運動不足が自律神経の乱れを引き起こす理由とは?
自律神経とは何か?
自律神経とは、私たちの意思とは関係なく、呼吸や心臓の鼓動、消化活動、体温調整などの生命維持に必要な機能を24時間休みなく調整しているシステムです。この自律神経には大きく分けて「交感神経」と「副交感神経」の2種類があり、この2つのバランスが私たちの健康を支えています。
【自律神経の種類】
交感神経
日中や活動時に優位になり、心拍数を上げ、エネルギーを消費する「アクセル」の役割
副交感神経
夜間や休息時に優位になり、体をリラックスさせ、疲労回復を促す「ブレーキ」の役割
理想的な状態では、日中は交感神経が優位になって活動的に過ごし、夜になると副交感神経が優位になって質の高い睡眠と疲労回復が行われます。
※交感神経・副交感神経については「【暑い日が多くなってきました・・・】」もご覧ください。
運動不足が自律神経に与える影響
運動不足によって、なぜ自律神経のバランスが崩れてしまうののか。その理由は主に以下の3つです。
【交感神経の適切な活性化が不足】
人間の体は本来、日中に適度な身体活動を行うことで交感神経が活性化するよう設計されています。しかし、運動不足の状態では交感神経の「使い切り」が行われないため、夜になっても交感神経の興奮が続き、副交感神経に十分に切り替わらないことがあります。
【ストレスホルモンの過剰分泌】
運動不足の状態が続くと、「コルチゾール」などのストレスホルモンが適切に処理されずに体内に蓄積します。このホルモンの過剰な状態は交感神経を常に刺激し続け、神経のバランスを崩す原因になります。
【体内時計(サーカディアンリズム)の乱れ】
人間の体には約24時間周期で動く「体内時計」があります。適度な運動は、この体内時計を正常に保つ重要な要素ですが、運動不足によってリズムが狂い、自律神経の切り替えがスムーズに行われなくなります。
さらにデスクワークやリモートワークが増え、通勤時の移動さえも減ったことで、知らず知らずのうちに「極端な運動不足」に陥っている方が増えているのです。
当院の整骨院に来られる患者さんの中にも、1日の歩数が2,000歩にも満たないという方が少なくありません。
運動不足によって自律神経のバランスが崩れると、夜しっかり寝ているはずなのに、朝起きた時に「疲れが取れていない」と感じる原因となります。これは副交感神経が十分に働いておらず、体が真の意味での「休息モード」に入れていないからなのです。
3. 自律神経の乱れによる体の不調サインとは?
自律神経の乱れは、単に「寝ても疲れが取れない」だけでなく、様々な形で体に現れます。あなたは以下のような症状を経験したことはありませんか?下記項目でチェックしてみましょう。
精神面での不調サイン
☐【慢性的な疲労感】:十分に休息を取っても疲れが取れない
☐【朝起きるのがつらい】:布団から出るのに強い抵抗感がある
☐【集中力の低下】:仕事や勉強に集中できない時間が増える
☐【イライラや気分の落ち込み】:些細なことで感情が乱れやすくなる
☐【不安感の増大】:理由のはっきりしない不安を感じることが増える
身体面での不調サイン
☐【睡眠の質の低下】:眠りが浅く、夜中に何度も目が覚める
☐【消化器系の不調】:胃もたれ、便秘、下痢など
☐【頭痛やめまい】:特に午後から夕方にかけての頭痛
☐【肩こりや首の張り】:デスクワークをしていなくても感じる肩の重さ
☐【冷え症】:末端の血流が悪くなり冷えを感じる
☐【免疫力の低下】:風邪やインフルエンザにかかりやすくなる
オフィスでデスクワークをされている方々から、特によく聞かれるのが、「午後3時頃になると急に眠くなる」「会議中に集中力が続かない」といった症状です。
これらは自律神経の乱れによって、本来の活動リズムが崩れている証拠と言えるでしょう。
また、子育て中の女性からは、「家事や育児で忙しいはずなのに、なぜか体がだるくて動けない」といった声も聞かれます。これも単なる「忙しさ」ではなく、適切な運動が不足して自律神経のバランスが崩れている可能性があります。
自律神経の乱れは、本人が気づかないうちに少しずつ進行することが多く、「なんとなく調子が悪い」という漠然とした不調として現れるため、見過ごされがちです。しかし、このサインを見逃して放置すると、より深刻な健康問題につながる可能性もあります。
4. 運動不足が進むとどうなる?放置すると危ない理由
運動不足と自律神経の乱れを放置すると、単なる「疲れが取れない」という症状にとどまらず、様々な健康問題へと発展するリスクがあります。ここでは、放置することの危険性について具体的に見ていきましょう。
短期的な影響(数週間〜数ヶ月)
【基礎代謝の低下】
運動不足が続くと、筋肉量が減少し基礎代謝が落ちます。その結果、同じ食事量でも太りやすくなり、体重増加につながります。
【睡眠障害の悪化】
自律神経の乱れによって、入眠困難や中途覚醒などの睡眠障害が悪化し、「寝ても疲れが取れない」状態がさらに深刻になります。
【姿勢不良と体の痛み】
筋力低下によって姿勢を維持する筋肉が弱まり、猫背や前かがみの姿勢が定着します。これにより、肩こり、腰痛、首の痛みなどの体の痛みが慢性化します。
長期的な影響(数ヶ月〜数年)
【生活習慣病のリスク上昇】
高血圧、糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病のリスクが高まります。
【筋骨格系の慢性的問題】
長期的な運動不足によって筋力や柔軟性が著しく低下すると、変形性膝関節症や変形性脊椎症などの慢性的な筋骨格系の問題を引き起こします。
【メンタルヘルスへの悪影響】
運動は脳内の幸福感を高めるセロトニンやエンドルフィンの分泌を促します。運動不足が続くとこれらの分泌が減少し、うつ症状や不安障害のリスクが高まります。
日々診ている患者さんの中にも、最初は「なんとなく疲れが取れない」という軽い症状だったのが、放置することで慢性的な腰痛や頭痛に発展し、日常生活に支障をきたすようになったケースが少なくありません。
特にデスクワーカーの方々は、体を動かす機会が少ないため、気づかないうちに身体機能が低下していることがあります。
「まだ若いから大丈夫」「忙しいから仕方ない」と思っていても、体の不調は少しずつ蓄積されていきます。自律神経の乱れは体からのSOSサインです。このサインを無視せず、早めの対処が重要です。
※運動不足については「なにもしてないのに痛い!?」でも触れていますので、参考にしてください 。
5. なぜ整骨院で改善が期待できるのか?
「運動不足」や「自律神経の乱れ」には、一般的に「運動する」ことが解決策として挙げられますが、慢性的な疲労感や体の痛みがある状態では、いきなり運動を始めるのは難しいものです。そこで、整骨院での施術が効果的な「第一歩」となりえます。
整骨院ならではのアプローチ
【体の状態を正確に評価】
整骨院では、まず「なぜ疲れがとれないのか」「どこに問題があるのか」を専門的な視点で評価します。当院では特に、筋肉の緊張度、姿勢のバランス、関節の動く範囲などを詳しくチェックし、体の不調の根本原因を探ります。つくば市の患者さんの場合、研究職やデスクワークが多いため、特に首、肩、腰の筋肉の緊張が強く、これが自律神経の乱れにつながっていることが多くみられます。
【筋肉の緊張をほぐす手技療法】
運動不足によって固まった筋肉は、血流を悪くし、神経を圧迫することで様々な不調を引き起こします。整骨院での手技療法は、こうした緊張した筋肉をほぐし、血行を促進します。特に、首や肩の筋肉の緊張を和らげることは、自律神経の調整にとても効果的です。これは、頸部(首)の筋肉と自律神経系には密接な関連があるためです。
【骨格のバランスを整える】
運動不足や長時間のデスクワークによって、骨盤や背骨のバランスが崩れることがあります。整骨院では、こうした骨格の歪みを調整することで、神経や血管の圧迫を解消し、体全体の機能改善を促します。
6. 実際に改善した患者さまの声
ここでは、つくば市内からご来院いただき、運動不足や自律神経の乱れによる「寝ても疲れが取れない」症状が改善した患者さんの事例をご紹介します。
事例1: Tさん(42歳・男性)
【症状】:慢性的な疲労感、休日に寝ても疲れが取れない、肩こり
【状態】:Tさんは、1日の大半をデスクワークとパソコン作業で過ごし、帰宅後は疲れて横になることが多い生活を送っていました。週末は疲れを取るために寝る時間を増やしていましたが、月曜になるとまた同じ疲労感に悩まされていました。
【施術内容】:首、肩、背中の筋肉の緊張をほぐす手技療法と、骨盤・背骨のバランス調整。また、デスク周りでできる簡単なストレッチと、通勤時に一駅分歩くことを提案しました。
【結果】:3週間後には「朝起きた時のだるさが減った」と実感。2ヶ月継続したところ、「久しぶりに頭がクリアな感じがする」と喜びの声をいただきました。現在は2週間に1回のメンテナンス通院と、日常的な運動習慣の定着によって、疲労感なく仕事に集中できるようになっています。
「整骨院で施術を受けるまでは、疲れは単に休めば取れるものだと思っていました。でも、適切な体のケアと少しの運動習慣で、これほど違うとは驚きです。」(Tさん)
事例2:育児中の主婦 Mさん(35歳・女性)
【症状】:慢性的な疲れ、不眠、イライラ
【状態】:2歳のお子さんの育児で忙しい毎日を送っていました。家事や育児で常に動いているのに「なぜか体が重くて疲れる」と悩んでいました。夜も子どもが寝た後になかなか眠れず、朝はさらに疲れを感じる悪循環に陥っていました。
【施術内容】:首から肩、腰にかけての筋緊張の緩和と、自律神経のバランスを整えるための手技、鍼灸。また、簡単なストレッチを提案しました。
【結果】:施術直後から「体が軽くなった」と実感。定期的な通院と自宅での取り組みを1ヶ月続けたところ、「夜の寝つきがよくなり、朝の目覚めもすっきりしてきた」とのこと。3ヶ月後には「子どもにイライラすることが減った」という嬉しい変化も見られました。
「常に動いているのに疲れが取れないのは、単なる育児疲れだと思っていました。でも、適切な体のケアと質の良い睡眠の大切さを知り、今では育児を楽しめる余裕が少しだけ出てきました。子ども連れでも通いやすい雰囲気の整骨院だったからこそ、継続して通院できたのも良かったと思います。子供用のおもちゃもあるので子どもが退屈せず、私も安心して施術を受けられました。院長自身も2歳の男の子のパパとのことで、子育ての悩みを共有できたのも息抜きになりました。同じ子育て世代だからこそ分かり合える部分があり、心のケアにもなりました。」(Mさん)
7. つくば市で自律神経の不調に対応できる整骨院とは?
つくば市には数多くの整骨院やマッサージ店がありますが、自律神経の乱れや運動不足による不調に適切に対応できる整骨院を選ぶことが重要です。ここでは、信頼できる整骨院の選び方と、当院の特徴についてご紹介します。
自律神経の不調に強い整骨院の選び方
【問診と検査が丁寧な整骨院を選ぶ】
自律神経の乱れは、様々な要因が複雑に絡み合っていることが多いため、しっかりとした問診と検査が不可欠です。初回に時間をかけて生活習慣や仕事環境、ストレス状況などを詳しく聞いてくれる整骨院は信頼できるサインです。
【「その場しのぎ」ではなく根本改善を目指す方針か】
単に痛みや症状を一時的に緩和するだけでなく、不調の原因となっている生活習慣や運動不足の改善まで踏み込んでアドバイスしてくれる整骨院が理想的です。無駄な回数券を買わせたり「通い続けないと効果がない」と言われるよりも、自分で健康を維持する方法を教えてくれる院を選びましょう。
【手技と運動指導の両方ができるか】
自律神経の乱れを改善するには、手技による施術と適切な運動指導の両方が重要です。施術だけでなく、自宅でできるストレッチや運動も丁寧に指導してくれる整骨院が効果的です。
【整体だけでなく鍼灸も提供しているか】
自律神経の乱れには、整体の手技療法に加えて鍼灸施術も非常に効果的です。特に鍼灸は自律神経に直接働きかけ、深部の筋肉の緊張を緩める効果があります。つくば市内でも、整体と鍼灸の両方を提供している整骨院を選ぶと、より総合的なアプローチが受けられるでしょう。
8. 自宅でできる!簡単な運動とセルフケア方法
運動不足を解消し、自律神経のバランスを整えるには、日常生活での取り組みが大切です。ここでは、簡単に始められる運動とセルフケア方法をご紹介します。
日常生活に取り入れる簡単な運動
【ウォーキング(20分〜30分)】
洞峰公園や研究学園駅前公園など、つくば市内には歩きやすい環境が整っています。毎日20〜30分のウォーキングを習慣化するだけでも、自律神経のバランスを整える効果があります。特に朝の時間帯の散歩は、体内時計をリセットし、一日のリズムを整えるのに効果的です。
【簡単なストレッチ(朝晩5分ずつ)】
就寝前と起床後に、首・肩・背中のストレッチを行いましょう。特に首と肩の筋肉の緊張が自律神経に影響するため、これらの部位を重点的にケアすることが大切です。
【姿勢を意識した深呼吸(1日3回、各3分)】
背筋を伸ばして座り、鼻から4秒かけて息を吸い、口から6秒かけてゆっくり吐く深呼吸を繰り返します。これだけでも副交感神経が優位になり、心と体がリラックスします。PC作業の合間に実践してみてください。
生活習慣の見直しポイント
【睡眠環境の整備】
寝室の温度(夏は26〜28度、冬は18〜20度が目安)や湿度(50〜60%)を調整し、光や音のストレスを減らしましょう。寝る前のスマホやPC、テレビなどのブルーライトは控えめにすることも重要です。
【入浴習慣の見直し】
ぬるめのお湯(38〜40度)にゆっくりつかることで、副交感神経が活性化し、質の良い睡眠につながります。特に寝る1〜2時間前の入浴が効果的です。
【食事の見直し】
バランスの良い食事を心がけましょう。特にビタミンB群(玄米、豆類、野菜など)やマグネシウム(ナッツ類、海藻類など)は自律神経のバランスを整えるのに役立ちます。
9. まとめ|「疲れが取れない」はサイン。早めの対処で快適な毎日を
「寝ても疲れが取れない」という状態は、現代社会を生きる多くの方が抱える悩みです。しかし、この記事でご説明したように、その背景には運動不足による自律神経の乱れが関係していることが少なくありません。
自律神経の乱れは、放置すれば生活の質を大きく下げるだけでなく、様々な健康リスクにつながる可能性もあります。しかし、適切な対策を取ることで、劇的に改善することも可能です。
つくば市内にお住まいの皆さま、特に研究職やデスクワークに従事されている方々、育児や家事で忙しい主婦の方々は、「疲れが取れない」「なんとなく調子が悪い」という症状を軽視せず、体からのサインとして受け止めていただければと思います。
当院では、一人ひとりの生活環境や症状に合わせた施術と、自宅でできるセルフケア方法のアドバイスを通じて、皆さまの健康をサポートいたします。
「寝ても疲れが取れない」状態から抜け出し、活力ある毎日を取り戻すお手伝いをさせてください。まずは気軽にご相談いただければ幸いです。
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