目次
こんにちは、つくば市・研究学園のおがさわら整骨院の院長、小笠原です。
今回のテーマは「育児ママの体調不良と頭痛」。ママさんたちを取り巻く不調について、詳しく深掘りしてまいりましょう。
昼間の仕事と夜の育児で、休む間もない日々を送るママさんたちには本当に頭が下がります。私自身も一児(2歳の男の子)のパパとして、子育ての大変さを身をもって経験しておりますが、だからこそ、育児に奮闘するママの疲労感が本当によく分かるのです。
そして何より、最近特に感じるのが「育児はできて当たり前」という空気の中で、ママたち は”弱音さえ吐けない状況”に追い込まれていないか?ということです。
「今日も寝ても疲れが取れない…」
「肩と腰が痛くて辛いけど、子どものことで精一杯で自分のケアまで手が回らない…」
「抱っこしすぎて腱鞘炎になったけど、痛くても抱っこしないわけにはいかない…」
「育児の合間の家事をしていると頭痛が起きて、一日中痛みを我慢している…」
こんな悩みを抱えているママさんたち、本当に多いんです。当院に来られる患者さんからも、このような声をたくさん聞きます。そして実は、私自身の妻も産後から長い間、同じように体の不調に悩まされていました。
今回は、育児による体の不調に悩むママさんたちに向けて、整骨院院長としての専門知識と、子育てパパとしての実体験を交えながら、「産後・育児期の体調不良」について解説します。特につくば市周辺は研究機関や企業が多く、共働き家庭も多い地域。この記事が、少しでもあなたの日常を楽にするヒントになれば幸いです。
はじめに|2歳児育児中の整骨院院長から、ママたちへ
「子育て、本当に疲れますよね。」
これは決して形式的な言葉ではありません。自営業ということもあり、育休を取ることはできませんでしたが、息子が生まれてからずっと、毎晩一緒に寝て夜の対応を妻と分担してきました。夜中に突然泣き出す息子のおむつ替えや、ミルクを作って飲ませることも私の役割です。寝られない夜が続いて、次の日の仕事がつらい時も…。
それでも妻と二人で分担していてこの大変さですから、一人で子育てをするシングルママさんや、夜もワンオペになってしまうママさんの大変さは、本当に想像を超えるものだと思います。
昼間仕事して、夜も子育てで休む間もない毎日を2年間続けてみて、「子育ては大変」という言葉の重みを、身をもって感じています。 整骨院院長として、そして一人の父親として、皆様にまず伝えたいことがあります。
「ママさんの疲れや痛みは、決して「気のせい」ではありません」
育児中のママさんの体は、目に見えない様々な変化や負担を抱えています。
「出産からもう時間が経ったのに、どうしてまだこんなに疲れが取れないんだろう?」
「SNSの他のママさんたちは元気そうなのに、私だけがこんなに辛いのかな…」
と、自分を責めてしまうこともあるかもしれませんね。
でも、そんなふうに思わなくても大丈夫です。つくば市の当院には、研究学園エリアを中心に、1歳から3歳のお子さんをもつママさんたちが多く来院されます。その多くが「なんとなく体がだるい」「寝ても疲れが取れない」「肩や腰が痛くて育児に集中できない」「頭痛が頻繁に起きて日常生活に支障がある」といった悩みを抱えています。子育て真っ最中のパパである私からママたちへのメッセージは単純です。
「お子さんのために全力でがんばるママさんだからこそ、ご自身のことも、ちゃんと労わっていいんです。ママが元気で笑っていられることは、それだけでお子さんやご家族にとって、かけがえのない宝物なんです。」
「寝ても疲れが取れない…」産後・育児中ママの体に起きていること
「十分寝ているはずなのに、朝起きると体が重い…」
「前はこんなに疲れやすくなかったのに…」
こんな経験はありませんか?実は、この症状には明確な理由があります。
産後の体の変化とは?
妊娠・出産は、女性の体にとって大きな変化です。特に以下のような変化が、産後も長期間にわたって影響を及ぼすことがあります。
- ホルモンバランスの変動: 妊娠中は高かった「リラキシン」などのホルモンが出産後に急激に減少します。このホルモンの変化が、自律神経のバランスを崩す原因になります。このような原因で、自律神経が乱れると、「寝ても疲れが取れない」という状態に陥りやすくなります。
- 骨盤や関節の歪み: 出産によって広がった骨盤が完全に元の位置に戻らないことで、姿勢のバランスが崩れ、腰痛や肩こりの原因になります。特に骨盤の歪みは、産後何年も経ってから症状として現れることもあります。
- 筋力の低下: 妊娠中は徐々に体重が増加し、腹部の筋肉が伸びて弱くなります。出産後も、その状態がすぐに回復するわけではなく、特に腹筋や背筋の弱さが姿勢の悪化につながり、「育児中の腰痛」の大きな原因になります。
- 抱っこ・おんぶの負担: 子どもの体重は年齢とともに増えていきます。1歳児で平均約9kg、2歳児で約12kg、3歳児になると約14kgにもなります。これは片手で持つには相当な重量で、常に抱っこしていれば、それだけで筋肉疲労や関節への負担は避けられません。しかも、片手で抱えたり、不自然な姿勢で長時間抱っこすることで、首・肩・腰に大きな負担がかかります。
- 前かがみの姿勢が多い: 授乳、おむつ替え、食事の介助、お風呂の介助など、育児中は前かがみの姿勢が非常に多くなります。また、抱っこ紐やヒップシートを使う場合も、子どもの重みで上半身が前傾姿勢になりがちで、長時間使用すると肩や背中に大きな負担がかかります。
- 睡眠の質の低下: 子どもの夜泣きや授乳で睡眠が断続的になりやすく、さらには寝かしつけでの無理な姿勢が大きな負担となります。質の良い睡眠がとれないことで、筋肉の回復が不十分になり、疲労が蓄積していきます。
また、見逃されがちな「産後の自律神経の乱れ」「育児 自律神経」について検索される方も多いようですが、実は産後のママさんの不調の多くには、自律神経の乱れが大きく関わっています。
自律神経は、「交感神経」(活動モード)と「副交感神経」(休息モード)のバランスで成り立っていますが、育児中は以下のような理由でこのバランスが崩れやすくなります。
自律神経のバランスの崩れ
- 子どものことで常に気が張っている状態(交感神経優位の継続)
- まとまった休息時間が取れない
- 予測不能な子どもの行動へのストレス反応
- ホルモンバランスの変化による影響
この自律神経の乱れが、「寝ても疲れが取れない」「なんとなくだるい」「イライラする」などの症状を引き起こす大きな要因となっています。
※【関連記事】自律神経については「【つくば市の整骨院】病院で異常なしでも消えない痛みの原因と治療法を解説」でも触れていますので、ご覧ください。
放置すると危ない?育児疲れが招く心身のトラブル
「子どもが優先だから」「時間がないから」と、ついつい自分のケアを後回しにしがちなママさん。しかし、育児による体の不調を放置することで、より深刻な問題に発展するリスクがあります。
短期的な影響
日常生活の質の低下
- 育児パフォーマンスの低下: 肩こりや腰痛、疲労感が強いと、子どもと思いっきり遊んであげたいのに体が思うように動かず、ついつい「後でね」と言ってしまうことも。子どものためにがんばっているママですが、ご自身の体調が整っていれば、もっと笑顔で子どもと向き合える時間が増えるかもしれません。
- イライラする時間が増える: 慢性的な痛みや疲労は、精神的なイライラにつながることがあります。「なぜかいつも子どもに怒ってしまう」「夫に対して優しく接することができない」という状態の背景には、実は身体的な不調があることも少なくありません。
中長期的な影響
慢性的な健康問題
放置された姿勢の悪化や筋肉の緊張は、やがて「慢性腰痛」「頸椎ヘルニア」「肩関節周囲炎(四十肩・五十肩)」などの慢性疾患に発展するリスクがあります。特に「産後の骨盤の歪み」を放置すると、将来的に膝や股関節の問題を引き起こすことも。また、長期間の睡眠不足やストレス状態は、自律神経のバランスを大きく崩してしまいます。すると「朝起きられない」「めまいや動悸がする」「消化器系の不調」など、様々な自律神経失調症の症状が現れることがあります。
育児ママに多い頭痛の原因と対処法
育児中のママさんから多く聞かれる悩みの一つが「頭痛」です。特に「子どもを保育園に送った後に頭痛が始まる」「夕方になると頭が痛くなる」といった症状を訴える方が少なくありません。ここでは、育児ママに多い頭痛のタイプと原因、そして対処法について解説します。
育児ママに多い頭痛のタイプ
緊張型頭痛の特徴と原因
最も多いのが「緊張型頭痛」です。頭を締め付けられるような、または重くなるような痛みが特徴で、首や肩の凝りを伴うことが多いです。
【原因】
- 子どもを抱っこする姿勢による首・肩の筋肉の緊張
- ストレスや睡眠不足による筋緊張
- スマホやパソコンの利用(育児の合間に情報収集やSNSをチェックする習慣)
片頭痛の特徴と症状
ズキズキとした脈打つような痛みで、光や音に敏感になったり、吐き気を伴うこともあります。
【原因】
- ホルモンバランスの変化(産後は特に変動が大きい)
- 不規則な食事や水分不足(子どものケアを優先して自分の食事を後回しにしがち)
- 睡眠パターンの乱れ
育児ママの頭痛対策
姿勢改善で頭痛を予防する方法
- 抱っこの姿勢を見直す(子どもを抱く時は腰を落として背筋を伸ばす)
- スマホの使用時間・角度に注意(「ストレートネック」予防)
- 首・肩のストレッチを日常に取り入れる
生活習慣の見直しで頭痛を軽減する
- 水分をこまめに摂る(授乳中も特に重要)
- 可能な限り食事の時間を一定に
- カフェインの取りすぎに注意
整骨院でできるサポート|育児中こそ”プロの手”を借りてほしい理由
さて、ここまで産後や育児中のママさんたちを取り巻く不調の原因について解説してまいりましたが、「整骨院って、何をしてくれるところ?」「育児中でも通えるの?」そんな疑問をお持ちの方も多いでしょう。ここでは、産後・育児中のママさんが整骨院を利用するメリットについて解説します。
整骨院治療の特徴とメリット
- 根本原因にアプローチ: 整骨院での治療は、単に「痛いところをほぐす」だけではありません。姿勢分析や骨格のチェックを通じて、不調の根本的な原因を特定し、それに対するアプローチを行います。産後の骨盤の歪みや、育児による筋肉の緊張パターンなど、ママさん特有の問題に対処できるのが整骨院の大きな強みです。
- オーダーメイドの施術: 整骨院では、それぞれのママさんの生活環境や症状、育児状況に合わせた一人ひとり専用の施術プランを立てることができます。特に当院では「子どもが小さくて長時間の施術は難しい」「時間がなくて通院頻度が制限される」などの状況にも柔軟に対応可能です。
産後・育児中のママさんのための施術メニュー
骨盤矯正で姿勢と痛みを改善
産後のママさんに最も多く行われるのが骨盤矯正です。出産で開いた骨盤が不安定な状態のまま育児をすることで、腰痛や肩こりの原因になります。骨盤を正しい位置に戻し安定させることで、体全体のバランスが改善します。
※【関連記事】産後の骨盤矯正については「産後の骨盤矯正について」もご覧ください。
肩・首の緊張緩和の施術
抱っこやおんぶで緊張した肩や首の筋肉を、手技によって丁寧にほぐします。特に授乳や子育て中に特定のパターンで緊張する「僧帽筋」や「肩甲挙筋」などをターゲットにした施術を行います。
自律神経調整のアプローチ
体の特定のツボや反射区を刺激することで、乱れた自律神経のバランスを整える施術も効果的です。当院では手技療法だけでなく、国家資格である「はり師」「きゅう師」の免許を活かした鍼灸施術も行っており、より深い部分の筋肉の緊張緩和や自律神経の調整が可能です。
※【関連記事】鍼灸の治療については「【鍼灸の効果とは?】整骨院との併用で得られる5つのメリット|つくば市・おがさわら整骨院」もご覧ください。
頭痛の緩和
育児ママに多い頭痛に対しては、後頭部や首の付け根の筋肉をほぐす施術が効果的です。特に「後頭下筋群」と呼ばれる深層筋へのアプローチは、頭痛の緩和に大きな効果があります。
当院の整骨院の子連れ対応について
子連れ施術のための院内環境づくり
つくば市の研究学園エリアなど、当院の地域では、特に核家族や共働き家庭が多いという特徴があります。そのため、「子どもを預けられないから整骨院に行けない」というママさんの声にも応えて、子どもが退屈せずに過ごせるようおもちゃを用意し、ママが施術を受けている間も安心して過ごせる環境づくりを心がけています。
子育て経験を活かした柔軟な施術スタイル
私自身も子育て真っ最中だからこそ、「子どもがぐずり始めたらすぐに終わらせたい」「次の予定があるから長くいられない」といった子育て中ならではの状況を理解しています。時間の制約や子どもの機嫌に合わせて施術内容を調整したり、優先順位をつけて効率的に施術することで、短時間でも効果を感じていただけるよう心がけています。
実際に整骨院に通ったママの声
施術で改善したママたちの体験談
ケース1:事務職・共働きママ Aさん(34歳/2歳児ママ)
【症状】 慢性的な肩こり、頭痛、寝ても疲れが取れない
つくば市の企業で事務職として働きながら2歳の男の子を育てているAさん。朝7時に保育園に子どもを送り、18時過ぎに迎えに行き、帰宅後は夕食準備や入浴で21時まで忙しく、その後も仕事の続きをするという生活を送っていました。
「いつも肩がパンパンに張って、週末は頭痛がひどくて寝込みたいけど、子どもの相手をしなくてはいけなくて。つい子どもにイライラして当たってしまうことが増えていました」と当初は話していました。
2ヶ月間、週1回の通院を続けたところ、「頭痛の頻度が月に3〜4回から月1回程度に減った」「朝起きた時の疲労感が軽くなった」という変化が見られました。
特に「子どもと遊んでいる時にイライラする回数が減って、穏やかに接することができるようになった」そうです。
ケース2:専業主婦 Bさん(28歳/1歳児ママ)
【症状】 産後の骨盤の歪み、腰痛、頭痛
出産後から骨盤の不安定感を感じていたBさん。「抱っこをすると腰が痛くて、長時間の外出が難しい」「昼寝の後に頭痛がひどくなる」という症状に悩まされていました。骨盤矯正と頭痛改善の施術を3ヶ月間、月2回のペースで受けたところ、「腰の安定感が増した」「頭痛薬に頼る回数が減った」とのこと。
「子どもと一緒に公園で遊べる時間が長くなった」ことが一番の喜びだそうです。
自宅でできる!育児の合間に取り入れたいセルフケア
簡単にできる育児ママのためのセルフケア方法
整骨院での施術と併せて、ご自宅でのちょっとしたケアも、実はとても大切です。
…とはいえ、「そんな時間、あるわけないよ!」という声が聞こえてきそうですね。
正直、私自身も2歳児の子育て真っ最中なので、痛いほどよくわかります。
ご飯を食べさせて、着替えさせて、遊んで、寝かしつけて――
その合間に掃除・洗濯・買い物とやることがたんまりと山積み。だから自分のケアなんて後回し、いや、もう“無理”って感じですよね。
でも、だからこそ、「ほんの1分だけ」でもやってみる。それだけで、カチカチだった身体やモヤモヤしていた気持ちが、すこし楽になるかもしれません。
ここでは、育児の合間に“ながら”でできる簡単なストレッチとエクササイズをご紹介します。
首肩の簡単ケアで頭痛予防
- 子どもが遊んでいる横で深呼吸しながら、ゆっくり首を回す
- 両肩をすくめて5秒キープし、ストンと落とす動作を3回繰り返す
頭痛を和らげるツボ押しテクニック
• 後頭部の生え際にある「風池(ふうち)」というツボを親指で軽く押す
- こめかみの少し上にある「太陽(たいよう)」というツボを優しく円を描くようにマッサージ
睡眠の質を高める習慣
- お風呂では38〜40度のぬるめのお湯に10分程度浸かる (時間があるときだけやってみてください)
- 寝る1時間前はスマホやパソコンの使用を控える
- 子どもが寝た後の「自分時間」を5分でも確保し、好きな香りを嗅いだり、お茶を飲んだりしてリラックス
まとめ「ママが元気=家族が元気」まずは自分を労わってあげよう
産後・育児中の体の不調は、決して「我慢すべきもの」「仕方ないもの」ではありません。適切なケアによって、多くのママさんが体の軽さを取り戻し、より充実した育児生活を送れるようになっています。
体調ケアの優先順位を上げる大切さ
「もう少しだけ頑張れるかも」と、無理を重ねていませんか?
育児は本当に尊い仕事だけれど、毎日が体力勝負で、思っている以上に心と体に負担がかかっていますよね。私自身も2歳の子を育てながら、毎日「これでいいのかな」「もっと頑張らなきゃ」と悩むことがあります。
でも、自分の体をいたわることは、決してワガママじゃありません。
むしろ、ママが元気でいることが、子どもにとって何よりの安心につながります。
「寝ても疲れが取れない」
「体が重くて子どもと遊ぶのがつらい」
「頭痛がひどくて家事や育児に集中できない」
そんな小さなサインを見逃さず、どうかご自身の体の声にも耳を傾けてあげてください。 もし少しでも気になる症状があれば、ぜひ一度ご相談ください。
あなたの体と心の健康は、家族全体の幸せにつながっています。
あなたの頑張りに、心からの敬意を込めて――
おがさわら整骨院は、いつも頑張るママさんの味方です。
\ 身体の不調、お気軽にご相談ください /
▶ 【予約はこちら】◀
「ブログを見た」とメッセージいただければ、スムーズにご案内可能です。
☟ここをクリックしてお友達登録!! お気軽にご相談ください。
「ブログから来た」と一言書いていただけると幸いです。